昭和41年 | 杉山表具店(伊勢神宮御用達)の長男として生まれる。 |
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昭和59年 | 県立伊勢高等学校卒業と同時に家業を手伝う。 |
昭和63年 | 京都の表具師「原田友信堂」にて修行。 |
平成11年 | 表具師として独立。書家「柏木白光」氏より「表具師杉山秀研」を拝命。 |
同年 | 柏木白光先生の専属表具師として靖国神社・防衛庁海上幕僚幹部、統合幕僚幹部への作品を表装、一級表具技能士取得。 |
平成12年 | 伊勢神宮内宮前おはらい町通りにて「紅白ダルマおみくじ」を発表。 |
同年 | 紅白ダルマおみくじがPIショー SP部門にて準大賞受賞。 |
同年 | 株式会社おみくじ工房を設立。 |
ものつくりを通じて日本文化に貢献したい
伊勢神宮のお膝元である宇治の町に「おかげ横丁」があります。
今はおかげ座と呼ばれる建物の場所に私の生家はありました。
父は神宮御用達の表具師で、御祭神である「天照皇大神」の御神號掛軸を表装しておりました。
とても真面目で仕事熱心な父親で、幼い頃から仕事をする父の背中を見るにつれ、
当たり前のように私も表具師への道を歩みました。
ある日、取引先の神主さんから、100年間続く会社は全体の何%?と、
尋ねられた事があります。答えは0.3%。続くのは1000軒のうち、3軒だけ。
実際の統計でみると答えはこの通りなのですが、職人の世界で育ち、
神社様と接している私にとっては腑に落ちない答えでした。
延喜式神名帳に記された神社様は2,800社を超え、千年以上も続いているのに・・・。
この違いは何なのか?
私なりに 「変わらない=変えない(意識的に 能動的に)」ではないかと考えております。
今の日本に於きましては、矛盾してはおりますが、
真実が隠されているのではないか?とも感じております。
日進月歩という言葉があり、間違った考えではありません。
一人一人の成長を考えれば、日進月歩しなければなりません。
しかし、変えてはいけないことも、たくさんあるのではないか。とも考えております。
京都の修行時代に親方から、
「俺は先代から教わった事を、*そのまま*お前に伝えている」
「お前も俺から教わった事を、次の世代に*そのまま*伝えろ」と、教わりました。
変わらないという事は、何もしないという訳ではありません。
変えない為の努力を精一杯行わなければなりません。
平成26年は第62回式年遷宮がございました。
新しく生まれ変わった社殿を拝見し、先の考えを改めて感じた次第です。
おかげさまで、おみくじ工房を創業し15年を迎えました。
神社様からのご要望にお応えするうちに、種類もたくさん増えました。
これからも、皆様のお役に立てますよう 努力する次第です。
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株式会社おみくじ工房 代表取締役
杉山 さとし